ベルリン事情

ドイツ・ベルリンの経済・働き方やビジネスにおけるドイツの文化

「ベルリンの壁」で有名なドイツ・ベルリン。絵画や楽等のアートやクリエイティブの街、ビールやソーセージの街として思い浮かべる方もいるかもしれません。

ベルリンは、昔も今も、世界屈指のクリエイティブな都市であり、多くのアーティストを惹き付けています。また、クリエイティブな都市故に、アーティストのみならず、多くの起業家、ノマドワーカー、フリーランスなどが集結する都市です。

今回は、ベルリンの文化、経済、働き方などについてご紹介します。

ベルリンの文化

ベルリンは美しい建築物が立ち並ぶ都市

ベルリンは、古い町並みと近代建築が共存しており、欧州で最も美しい街と評されるほどです。

ニューヨークをはじめ、先進国の主要都市は、高層ビルに囲まれていて平準化されているのが一般的です。一方ベルリンは高層ビルが非常に少なく、低層建築が多いのが特徴です。

広々とした道路に、緑豊かな木々が植えられ、低層の建築物の上には広い空が広がっているのがベルリンの風景なのです。

街中に溶け込むアートの数々

ベルリンと言えばアートの街でもあります。

ベルリンで最も有名な「ベルリンの壁」にはクリエイター達によって壁面アートが描かれており、多くのアートファンを魅了しています。

また、ベルリの壁のみならず、ベルリンの建物の壁には至るところにアートが描かれています。ギャングのマーキングのような落書きもありますが、芸術性のあるグラフィティが5階建てのビルの壁一面に描かれているものも多くあり、それらはベルリンの特徴的な景観の一部になっています。

ベルリンの経済

ベルリンは国際的な若者が集まり、安定的な経済成長と雇用を生み出している

ベルリンは、経済的にも欧州のなかでも最も勢いよく発展している首都だと評価されています。

労働人口である25歳から30歳前後の若者が増加し続けているのは日本と対象的な特徴でしょう。ベルリンは、家族でも暮らしやすい街であるということも一因となっています。

過去には、上記で触れたベルリンのクリエイティビティが、多くの若者や起業家などのチャレンジャーを惹きつけ続けてきました。

最近では優良スタートアップが多く、エンジニアの平均給与は東京、パリ、ロンドンを超え、堂々の欧州1位です。

また、ドイツ国内の他都市に比べても、ベルリンの雇用成長率は高いのです。単なる一か八かのチャレンジャーが多いということではなく、勢いのあるスタートアップを目指す働き盛りの若者が集まり、安定的な経済成長と雇用を生み出しています。

引っ越してくる人たちの半数以上は、ドイツ人ではありません。様々な文化を許容しながら発展してきたベルリンのスタートアップエコシステムが、現在の国際都市ベルリンを築いたと言えるでしょう。

ベルリンは生活費が安く、ベンチャー企業が集まる

マネジメント・コンサルティング会社のマーサー社による「生活費の高さ」についての調査でベルリンは106位と先進国と比較しても圧倒的に物価が安いという点で、ベンチャー企業にとって魅力的です。

東京が11位、ロンドンが12位、ニューヨークが16位、とこれらのアジア、欧州、欧米の主要都市と比較しても圧倒的に物価が安いのです。

ドイツの働き方

ドイツは生産性が高い

ドイツは、欧州の中で最も労働時間が短いと言われています。
OECD(経済協力開発機構)による労働時間調査によると、ドイツは日本と比較して、年間で約350時間も労働時間が短いのです。

また、1日の労働時間も、ドイツが約6時間、日本が7時間程度と、日々1時間程度日本人のほうが長く働いているそうです。

また、1人あたりのGDPもドイツが42ドルに対して、日本が39ドルと、約3ドルほどの生産性の差があります。

つまり、労働時間は日本人より短いのに、生産性は日本より高いのがドイツなのです。

ドイツ人の合理主義的な考え方

なぜ、ここまでドイツは生産性が高いのでしょうか。

そこには、ドイツ人の合理主義的な考え方が影響しているといえるでしょう。
ドイツ人は、「結果を重視する」「生産性のない時間を徹底的に排除しようとする」「簡潔でストレートなコミュニケーションを取る」といった特徴があります。

勤勉性が高く真面目である点は日本人と同様なのですが、これらの考え方は日本人にはあまりないでしょう。

日本人はどちらかというと、プロセスや努力を重視します。また会議が多く、無駄な時間も多いでしょう。さらに「空気を読む」というように周りを気にして発言を控えるということもあります。

ドイツ人は、非常にロジカルで、常に合理的に考えるように努めます。また、議論好きとも言われており、非常にストレートに自己主張をします。そのため無駄なコミュニケーションが少なく意思決定のスピードが早いのかもしれません。

労働時間を徹底的に管理する

また、上記の様な国民的な思考特性だけではなく、マネジメントの方法も日本と異なります。

例えばドイツには、1日10時間を越える労働を禁止する法律があるのです。
仮にこの法律を破ってしまった場合は、経営者の自腹で最高1,500ユーロ(日本円で225万円)の罰金が課せられるのです。

さらに、ドイツでは「労働時間貯蓄制度」というのものがあり、残業した分を貯蓄して、別の日にその分早く帰ることができます。

こうした制度が会社単位ではなく、国家単位であるというのも驚きです。

ドイツ・ベルリンは、アートも働き方も魅力的

最近では、ベルリンで暮らす日本人も増えてきています。
そこには、ベルリンの文化や町並み、英語が通じる国際都市であること、コスト面における生活のしやすさなどがあるのでしょう。

また仕事においても、ドイツの合理主義的な考え方や、限られた労働時間で最大限の成果をあげようとする仕組みは、まさに日本が導入したい「働き方改革」のお手本となるのではないでしょうか。

ドイツの合理的な働き方と、新規事業を生み出すクリエイティビティを体得するならbistream/バイストリーム

本記事では、ベルリンの文化・経済・働き方について紹介しました。

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